やっぱまだ工事中……(つД`)
  • 総合評価
  • ★★★
  • 原題
  • FINAL DESTINATION 3
  • 時間
  • 93分
  • 製作年
  • 2006年

レビュー累計50本目っヽ(`Д´)ノ
書く内容がいつもいつも代わり映えしないのに、よく50本も……。
毎回面白いレビューが書ける先人たちを尊敬します。

そんなこんなで、今回は『ファイナル・デスティネーション』から始まったシリーズの続編、
『ファイナル・デッドコースター FINAL DESTINATION 3』をお送りいたします。

1作目と2作目は登場人物に繋がりがありましたが、今回は直接的には関係ナシなので、3から見ても問題ありません。
ただ、世界は同じで、前作から5年後のお話になっています。

学校のパーティ(?)で、遊園地に来ていた主人公ウェンディとその友達。
嫌な予感がしつつも、ジェットコースターに乗り込んだウェンディは、ジェットコースターが脱輪し、大事故になる予知を見てしまう。
パニックを起こしたウェンディはジェットコースターから下ろされ、仲間の数人もジェットコースターを降りることに。
しかし、その直後、予知が現実となり、ジェットコースターに乗っていた人間は全員死んでしまう。
事故を回避し、助かった一行だが、「死の筋書き」は彼女らを逃さず、1人、また1人と不審な死を遂げる。
果たして、彼女らは、この「死の筋書き」から逃れることが出来るのか?!

すげぇ毎回同じストーリーですね。
毎回毎回「見えない運命」との戦いでネタを繋ぐスタッフに脱帽です。

作風ですが、今作は「ステレオタイプな3作目」でした。
1作目でそこそこのヒットを飛ばし、2作目で改善を行いつつ話をより突っ込み、
3作目で原点回帰して1作目に近いカタチに落ち着く、と。
なので、2作目に比べると「死の筋書き」に対する考察(?)等はありません。
1作目と同じく「とりあえず死なないように頑張ろうぜ!」なお話です。
世間的には2の評価がイマイチだったようですから、1に原点回帰したと感じさせられました。

まぁ、原点回帰はそれはそれでいいんですけど、個人的に「ステレオタイプな3作目」ってのは好きじゃないんですよね。
というのも、1作目を見ているから言える話なんですが、「ステレオタイプな3作目」って準リメイクだと思っているからです。
よっぽど1作目の作りが荒く、駄作の烙印を押される場合ならいざ知らず、
到達点が1作目で製作されたエンタテイメントは劣化するんですよ。
これじゃ、最終目的地(ファイナル・デスティネイション)ってより、「最初が目的地」じゃないッスか?
加えていえば、監督が1作目の方と同じなので、より焼き増し感がありました。

それでも素で1作目を見るよりは、映画としての完成度は高いです。
スピードある展開を行いつつ、2作目にあったような「根本解決」というヤヤコシイ話にはせず、
ひたすら「生き残れ!」なので、頭空っぽにしていても楽しめる映画でしょう。
逆に言えば商品としての完成度を高めた分、作品としての荒々しさは縮小してます。

というのも、ここまで来ると「死に方オリンピック」ですね。
このシリーズの死者は、全員事故死ですから、「毎回毎回よくもまぁ色々考えるもんだ」という死に方です。
グロ描写もいつもどおりで、オコサマにはキツ目ですね。
こんな感じで、原点回帰したが故の冒険が少なく、非常に安定したシリーズモノです。
あ、でもオパーイがモロ見えで出てくるせいか、今回はR-15作品となっておりますが。

うーん、商品としてはイイ線いってると思いますよ。
が、極上のB級映画って「野心作」であることが前提なんですよね。
手堅い描写も巧くこなし、新たな映画表現を取り込むことで、他と差別化する。
そういう「野心」が、新人の脚本家や監督の可能性を示唆してくれるワケで。

そうでない場合は、中堅以上のスタッフによる「古典主義」でしょうか。
斬新な発想は捨て、あくまでもホラー映画の王道をトレースする。
まー、これはこれで、技術の進歩と共に王道進化に繋がるコトもあるので、頑張って欲しい手法です。

ただ、今作は斬新な「死の筋書きとの戦い」も慣れて来ましたし、
原点回帰して自分たちの1作目をトレースできるほど、1作目は崇高な「古典」じゃないんですよね。
シリーズを重ねるごとに新しい驚きが待っているならともかく、安定した完成度。
……これって、『スター・ウォーズ』とか、そういう超大作に望まれる傾向じゃないでしょうか?

と、文句を重ねてきましたけど、クオリティは申し分ありません。
シリーズを通しての「新しさ」は感じられませんでしたが、
新しさを求めてどん底に転げ落ちるよりは、遥かにマシな作品であるともいえます。

あと、今作は「原点回帰」でもありますが、演出の方向性に修正を加えてますね。
今までの2作は「インパクトある敵でない分、死に方をグロく」でした。
よって、死ぬ時は見え見えかつ迅速な結末が多かったです。
(グロいので引っ張ると、さらにグロさが増すって理由もあると思いますけど)

今作もグロさはいつもどおりですけど、「〝引き〟のホラー」を前面に押し出してます。
「見え見えで迅速な死に方」に大差はありませんが、現場に危険な小道具を多数配置することで、
「アレで死ぬ? いやこっちのソレか?」みたいなドキドキ感を高めてますね。
この〝引き〟やカメラワークが、前2作に比べて巧みです。
細かい点かもしれませんが、演出技術の向上は、映画の完成度を左右することも多々ありますから、高評価しています。

また、1作目に比べると「推理する楽しみ」は多少あります(あくまで多少)。
今回、死の予兆が「写真」というカタチで表現されているため、
今までよりも明確に「死の筋書き」を回避しやすいヒントがあるんですよね。
観客として「そのヒントはねぇよ」って感情は、前2作に比べると少なくなってます。
(まぁ裏返しで、「日和見」って言えばそうなんですケド……)

あとは……ホントに1作目の焼き増しなんで、1作目が大好きな方は間違いなく面白いかと。
逆にこれを先に見てしまうと1作目の荒削り部分に目が行き、1作目を楽しめない危険性はありますけど。
そういうワケなんで、やっぱりシリーズモノは1作目から見て欲しいと思う作品でした。


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