やっぱまだ工事中……(つД`)
  • 総合評価
  • 原題
  • GIANTS
  • 時間
  • 99分
  • 製作年
  • 2005年

これが普通の映画でしたら「タイトルですべてを語っている」と書けそうなんですが、
や、もうね、何も語ってないよ、このタイトル。
大筋で、言いたいことはわかるんだけど……ツンデレ?
自分でも何がなんだかわからない作品なので、順を追って整理していきましょう。
(整理できる自信は、まったくありませんけど)

まずは気になるストーリー。
巨大隕石が激突し、無数の欠片となって地球に降り注ぎます。
その衝撃で、地下に眠っていた巨大アリたちが数千万年の眠りから目を覚まし、地上を席巻します。
昆虫学者の主人公やその娘が頑張ってアリ軍団と戦う……というノリ。

あ、評価値みてもらえれば早いんですけど、面白いかどうかで言ったら「すげぇつまらない」ですよ。
でもね、面白さで割り切れない、「何か」があるんですよ、この映画。

悪いところを上げたら、キリがないです。
まず、CGはヘチョイし、シナリオは適当で、整合性も取れてない。
この作品のCGのヘチョさは、『ブリザード・エッジ』程ではありません。
が、にしても……ひどいなぁ。思わず失笑しました。
今まで、CGの駄目さで『ブリザード・エッジ』を超えるものは見たことがないですけど、
この映画のCGは違いベクトルで、すごく……駄目っていうか斬新?

巨大アリが、町にも出てくるんですよ。
でも、この映画に町(NYとかね)を借りる予算なんてないし、モブ(群集)を雇うお金もないわけで。
ということで、普段の町並みに、無理やりアリのCGを乗っけたんですよ。

や、もう、この投げ遣りっぷりが神。
巨大アリがうろついてる背景で、普通に車が走って、通行人が信号待ちしてて、路面電車が走ってますから。
お前ら、どんだけ不動心だよ。

シナリオもひどい。
何故か3部構成っぽく作られているところが笑わせてくれます。
第一幕「アリのいる山からの脱出」
第二幕「アリのいる地下鉄で対決」
第三幕「女王アリとの最終決戦」
こんな感じでしょうか?
これだけ見ると、なんか面白そうなんですが、騙されてはイケナイ。

まず、オープニングが投げ遣りなくせに長い。
ちょくちょく見ていたレビューサイトで、みろくの館というサイトがあり、
そこにも『冒頭そうそう字幕で語る映画の予算の底が知れ』ってありますけど、これの映画は正にそうですね。
オープニング語りのみですから。ていうか幕間みたいな部分も「語り」ですよ。
どんだけフィルム繋ぐ脚本的な技術(?)がねーんだ…orz

第一幕「アリのいる山からの脱出」ですけど、もー凄い。
たぶん、編集している間にいろんなシーンをカットしすぎたんじゃないでしょうかね?
話がブツ切りで、飛び飛び。
登場人物の誰にも感情移入できないという非常事態発令ですよ。
ここってツカミの部分じゃないんスか?! ここで外したら一般人は最後まで見てくれませんよ。
極めつけは、主人公の味方で「ケンジ」という日系人らしき人物が、悪役とカンフー映画的なことをし始めたときですね。
あまりの展開に思わず楽しくなってきちゃいました。
え? もちろんアクションのクオリティは、ヘタレワイヤーアクション以下ですよ。

これ以降もツッコミどころは盛りだくさんです。
まぁ、レビューポリシーのネタバレ禁止があるんで、激しいツッコミは控えますけど。
『アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団』ってぐらいだから、米軍も出撃するんですが……
(米軍=地球防衛軍は邦題での話なので、ツッコミスルー)
その軍の戦闘機などシーン、他の映画とか、何かの番組から切り取って、フィルム繋いだだけとしか思えない。流石!
全編、どこをとっても不細工すぎる。こんなに不細工な金太郎飴、見たことないですわ。

と……これだけだったら、ただのクソ映画なんですよねぇ、これ。
いや、どう言い繕っても「クソ映画」であることは間違いないんですが、時折シャープな切れ味を見せてくれるんスよ。
タイトルロゴの出し方にしても「ああ、ヒネってるなぁ」と思いました。
また、ラストバトルも、予算がないだけで、アイデアとしては良いんじゃないかと。
てか、全編通して、アイデアは悪くないと思います。
ラストのラストのあの終幕の仕方も、個人的には好きなんですが……
この映画、低予算はしょうがないとして、脚本家or監督が駄目なんだろうなぁ。
よくある駄目映画のパターンの王道ですね。

食材があれば、それを普通に調理すればいいのに、何故か変な手を加えることで生ゴミ化させるという……
そりゃ、低予算だから、コンロも鍋もないのかもしれないけど、にしてもこの味付けはない。
そんな感じがプンプン漂い、目も当てられない事態になっております。

でも、この映画は何故か「ああ、これはクソだ」と確信しながらも
「うん? 今のシーンはもうちょっとヒネッたらイイ感じじゃないか?」と思わせてくれる部分が、少なからずあります。
……「少なからず」であり、「たくさん」はありませんケド。
例えがわかりにくい気もしますけど、マンガでいうトコの『原色超人PAINT MAN』って感じですか。

作中にハリウッドの看板(よく見る山の上にあるアレ)にミサイルを撃つシーンがあるんですが、
やっぱ「王道ハリウッドへのアンチテーゼ」なつもりなのかなぁ。
こういう演出を映画に組み込むってことは、深読みし過ぎってワケでもないと思うんですが、
じゃあ新たなスタンダードを提示できているかというと、まったくもって謎クオリティだし。
うーん、少なくとも、「面白くはない」んで★1にしましたが、
この映画、ひょっとしたら自分の修行不足で、もっと徳を積んだ聖者が見たら評価が違うのかも。
――いや、それはナイか。

自分なりに考察すると、全編から漂ってくる変なオーラに、「スタンダードに対する反発」みたいなのが感じられましたね。
だからと言って、この映画に何ができるわけでもなく、
芯のところでは「頑張ったんだから見てください」って匂いバリバリ。
で、冒頭の話になるんですけど、この映画って(萌えゼロの)ツンデレ?


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