やっぱまだ工事中……(つД`)
  • 総合評価
  • ★★
  • 原題
  • Resonnances
  • 時間
  • 79分
  • 製作年
  • 2006年

この『トレマーズ・ライジング』は、かの名作『トレマーズ』の続編では「もちろん」ありません。
そんなことは百も承知で、地雷を省みぬ行動が、時に結果を生むのです。
まあ……結論ですが、今回は「時に」ではなかった模様ですケド。

まず、「絶対続編じゃない」という確信はありましたが、何も調べないで見ました。
映画が始まって、5分もしないうちに「ヌ?」と感じます。
ほら、監督とか題名が表示されるじゃないですか。オープニングクレジットとでも言うんですかね?
とにかくソレをみていると……これって、フランス語なんじゃないか? と感じました。
無論! 無学なので、フランス語なんて読み書き発音聞き取りすべて不可能です。

しかし、仏の匂いを感じ、野獣的俊敏性で危険を感知しました。
仏映画は危険です。B級の対極にあるといっても良いでしょう。
気楽な展開=B級、難解な心情=仏映画。ダイナミック=B級、スタティック=仏映画。ですからね。
が、ま、結論ですけど、フランス映画でしたが、そこまでではありませんでした。
間違っても最後、女性一人を真ん中に、川の字に男性が挟むカタチでベッドに入りカーテンフォールじゃないです。

そしてストーリーですが、あってないようなモンですけど、ソレはいつものことなので……
パーティーに向かう若者達の車。男3人。女3人で2台で別々に走っています。
男の車は、途中くらい山道で幽霊のようなものを見てしまい、驚いてハンドルを切りそこね、崖に転落します。
しかし、そこは200年前に地球にやってきた宇宙生命体(1匹)の縄張りだった! です。

まぁ、さすがに『トレマーズ』とつけているだけあって、クリーチャーは地中から襲い掛かってきます。
設定も『トレマーズ』っぽいです。敵は音に敏感で、音を察知して追いかけてきます。
あ、ちなみに、トレマーってのは振動って意味ですね。

どうでもいいですけど、トレマーズ+ライジングって、明らかに狙ってるところが良いタイトルです。
普通の商品開発とかだったら、訴えられそうです。

さて、問題の映画ですが、まず内容を語る以前に「カメラの質が悪い」です。
高校の学園祭で撮影したかのような粗悪な映像です。しかし、2006年作品です。
何がそうなって、このような劣悪な映像になったのか分かりませんけど、たぶん狙いじゃなくて予算じゃないかと……。

また、これも内容を語る以前ですが、パッケージは都会でクリーチャーが大暴れっぽいですが、
作中は暗い森の中をウロウロします。ずーーーっと森の中です。
パッケージが嘘なことくらい、これ系の映画ですから、「いつものこと」で、その部分はスルー出来るのですが、とにかく画面が暗いんです。
エコにも程がある撮影技術です。

前述のカメラとも絡む話ですが、たまに光の当たり方が変だったり。
門外漢なので間違ってるかもしれませんが、レフ板とか照明を使いこなせてないんではないかと……。

文句ばかりでもアレなんで、良いところですが、セリフ回しでイカしてるやりとりが2~3ありました。
アメリカ的でもなく、ちょっとシニカルなところがフランス映画って感じでしたね。
そういうやりとりでニヤリしちゃう人は、その部分だけでも一見の価値があるかもしれません。

また、クリーチャーの造形というかCG? 特撮? その辺りも意外とソレっぽいです。
どうやら、カメラや照明さんは用意できなくとも、そういう人材は確保できたようです。
なので、特撮とかCGに関しては、「うわぁ、コーレはナイわ~」とはなりませんのでご安心を。
ま! 暗いから誤魔化されているところも多々ありますケドね!!

また、脚本全体悪いんですが、主人公(?)は良かったですね。
作中、序盤の方は、近くにいられても困るヤツなんですけど、極限状況では頼りになるし、信頼できる性根でした。
コイツはこういうヤツだったのか? という驚きは(多少)ありました。

が、しかし!
物語がナイですわ。
あんまり出る意味がない犯罪者1名。
特に200年前から居たからといって、増えているわけでもないクリーチャー。
てぇか、このクリーチャーが、空気読みすぎ。
話し合いとかしてると、襲ってきません。
森の中なんで、隠れるところとかないんですけど、襲ってきません。
「あー、今! 襲ってくるべきタイミングだ!!」ってトコロでしか出てこない。
主人公らが、そういう風にクリーチャーを誘導するように行動していれば、それで良いんですけど、
ほぼ闇雲に行動しているので、「ああ、展開の都合上、空気読ませざるを得なかったのね」という考えが過ぎりまくります。

また、そもそも地中から襲ってくる巨大生物なんですけど、舞台が森っておかしいです。
木がいっぱいあるじゃないですか? 根っこがありますよね? どうやって移動してんの?
あと、移動するときに土ぼこりが舞い上がって、地面が隆起するんですけど、森の木が生えている場所でそんなことが出来るって、
バタバタと木が倒れるとだろうし、そいつが200年いて気づかない人類って、スゴイ低脳だわ。ありえん。
森の地面を掘り進むって……スパロボではゲッター2でも出来ない技です。どんな生き物だよ。

また、目も見えず、鼻も効かない敵なんですけど、聴覚で追ってくるわけじゃないですか。
そのワリには、かなりアバウトなんですよね。
だって、森を歩けば色々な音がしますけど、それくらいの音だと追ってこないんです。
もう、住む場所と特化した能力を間違ってるよね、この敵。
その辺のツクリの甘さが、どうしても目立ってしょうがないです。
それに加えて暗くて映像が汚いので、心が折れがちになります。

あとはラストのオチですかね。
別に、ああいう状態のエンディングでも、こういう映画なんで、文句はありません。
(詳しく書けなくてごめんなさい)
しかし、「倒し方」、アレはないでしょ。
だって、100人が100人思いつくよ、それ。
ちょっと言っちゃうけど、電線があったら、どうするか……わかりますよね?
でもね、このラストのオチは、「誰でも予想する電線を使った」の斜め下を行きます。
どう斜め下なのかは、ご笑覧ください。
あまりにも安直かつ「や、ちょっと待てー」って感じで、放心しました。
悪い意味で、予想通りでしたね。

ただ、思うに、これフランス映画じゃないですか。
フランス人にも、こういう映画を撮ろうという気持ちと、取らせてくれる土壌があるのは良いことです。
少なくとも、この極東に、それを喜ばしく思う男がココに1人います。……1人だけかもしれませんケド。
身勝手な発現かもしれませんが、またフランス映画でこういうのをやって欲しいと思います。
たぶん、日本人のここにいる1名は見ると思いますよ!!
(それを★いくつにするかは、別の話ですが)

〆の言葉として、日本語で日本人向けにこれを書くのは変ですけど、
これからの頑張りでB級ホラーの文化をいろんな国から発信してくれると、大変喜ばしいです。
フランス人もジャパニメーションを理解できるんだから、一緒に頑張ろうぜ!と思いました。めでたしめでたし。


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