やっぱまだ工事中……(つД`)
  • 総合評価
  • ★★★★★
  • 原題
  • SLITHER
  • 時間
  • 96分
  • 製作年
  • 2006年

ぶっちぎりで★5。
世間様に気を使ったら★4かもしれませんが、いや、ごめん。気を使えないです。
この作品は、それだけB級映画を魅せてくれます。

いやぁ、これはキましたよ。久々のクリティカルヒット。
B級映画はこうあるべきだと言う見本、教本、聖典……は言いすぎ?

正確にカテゴライズするならば、「SFホラー ちょびっとコメディ」って感じでしょうか。
アメリカ人特有の「いや、日本人はココで笑わないだろ」って
ところで笑えちゃう人に直撃します。

普段、映画もマンガも、何を見ても無表情な私が、ワンシーン爆笑しましたよ。
深夜、一人で…orz

この映画が楽しめない方がいらしたら、正直、同情します。
や、グロ駄目ってのはしょうがないんですけど、
そうじゃなくて駄目な人は、もっと引き出しを多く持とうよ!!

気になるストーリーというか舞台設定ですが、アメリカの田舎町に隕石が落ちてきます。
その中からナメクジみたいな「寄生虫」的なものが出てきて、人間に取り付きます。
取り付かれた人間はクリーチャー化して、やたら「お肉大好き!」になって、
人間を襲ったり――ぶっちゃけバイオの敵みたいになっちゃいます。
ゾンビモノ要素が入っていると言えるでしょう。

こういうストーリーで、主人公(=保安官)が戦うわけですけれども、
やはりそこはB級映画。
科学的に色々文句があるかもしれませんが、「ボス」を倒せばみんな元に戻るんじゃね?
せめてぜんぶ死んで町が平和になるんじゃね? という目算(ノリ?)で行動します。

……ヒネりないでしょ、この脚本?
いやいやいや、コレでいいんです。
歪なガジェットで装飾されたデコレーションよりも、
プリミティヴな娯楽を追及するのがハリウッドの原初の在り方!

意図された演出かどうか分かりませんが、
各所で古いホラー作品をオマージュする表現が見受けられた気もします。
とある民家にナメクジが集団で乗り込んでくるところは、映画『アラクノフォビア』。
取り付かれたクリーチャーは、先述のゲーム『バイオハザード』ってより
映画『悪魔の毒々モンスター』ですかね?
(と言うのも劇中、TV画面で『悪魔の毒々モンスター』をやってたんで)

また、ゾンビが黄色いゲロでも攻撃してくるんですけど、
これはゲーム『サイレントヒル』を彷彿とさせました。
こんなサイトやってるくせに、健忘症かつ寡聞なもので、
私にはこれくらいしか思いつけませんでしたが、
もっとオマージュ元となっている作品があるんじゃないかと思われます。

テンポも絶妙で、序盤が絵に描いたようにダルい。
しかし、これは陸上競技でスタートラインに立つ、選手たちの紹介みたいなモンです。
正月特番のK-1のように過多にならない程度で、
しかし1人1人それなりに「キャラ立ち」が分かる程度には紹介してくれます。
……まぁ、この手の映画って、職業が分かれば、
キャラの性格も分かったようなモンなんですけど。

で、それが終われば後は爆裂!
『グレムリン』『スパイダー・パニック』『パラサイト』なんかの
「町ひとつが舞台」ってノリで、クリーチャーたちが大行進します。
↑の作品群よりも、田舎設定なので、その辺の「ユルさ」も個人的にはこれはこれでアリ。

「ユルさ」に話を逸らしますが、
状況は超深刻なはずなのに、どこか「ユルい」空気。
これがB級らしくていいです。

こういう映画って、しかめっ面で一生懸命字幕を追う精神状況じゃないんですよね。
とにかく楽しむ。コミカルにしてグロい。これがB級ホラーの醍醐味ですから。

敵のボスが、人間の頃は、町の顔役で、
若い嫁さんもらってて、純粋に愛し合ってるんですけど……
その辺りの愛情の絡みがまた……い、いらねぇッ!

や、わかってます。
(笑うために)必要なんですけど、思わずそうツッコミせざるを得ない展開がすごい。
ジャケットがまた、シリアスな雰囲気で「嘘つけェェーーー!」って
言いたくなるのがタマランです。

ただ、B級ホラー初心者には、ちょっと表現がキツいかもしれません。
私の苦手な鋭利な刃物でのスプラッタ表現は控えめなんですけど、
クリーチャーが元々ナメクジ系ですから、
ヌラヌラしててガツガツ人間食べちゃってますから、
そういうのが弱い人には厳しい戦いになるかもしれません。
(余談ですけど、↑のが苦手らしく、こういう映画よりも『スクリーム』とかの方が、
ゾクゾクしてしまう自分って変なんですかね?)

こういう映画を見て「楽しい」から、人間って面白いですよね。
初っ端からラストまで、ほぼ不満点はありませんでしたが、
ラストのオチがちょっとパンチが足りないような気もしました。
もうちょっとヒネってくれれば、ぐぅの音も出なかったでしょう。

B級ホラーに興味がある方の入門に、B級ホラーの初心者に、
いやもうイカれた全人類にオススメです。


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