やっぱまだ工事中……(つД`)

  • 総合評価
  • ★★
  • 原題
  • PRIMEVAL
  • 時間
  • 94分
  • 製作年
  • 2007年

『プリズン・ブレイク』のドミニク・パーセル主演のパニックムービーです。
と言いたいところなんだけど、これ、パニックムービーって言われると微妙。
その理由は後述で。

まず、ライトなB級映画ファンでも知っての通り、vsワニ物はとても外れが多く、危険です。
基本ワニ物を見るときは、当サイトの評価値で★1覚悟完了してないとキツい。
が、今回は、まともな映画でした。

ワニはCGなんですけど、しっかりとしたCGで、CGっぽさを残しつつ、クリーチャーとしての存在感はバッチリ。
話も単純にワニに襲われてギャーギャーするより作りこまれてる。

大まかな粗筋は、アフリカのブルンジ共和国にワニが出現し、白人女性が襲われます。
そこでドミニク扮する新聞記者が取材に行くことになります。
しかし、ブルンジは内紛の真っ最中で、ゲリラに襲われたりと、ワニに関係ないドラマがあります。

普通、こういう映画に変な要素を持ち込んで、主人公vsバケモノvs第三者になると、
内容がグダグダになって「こいつイラネー!」って話になりがちですが、今作はちゃんとしたストーリーでした。
ウチのサイトでなければ、★3~★4くらいつける方もいらっしゃると思います。

が――これ、人間間のドラマを描きつつ「ワニ」なんスよね。
アフリカの深刻な状況をきっちり描いているところは好感が持てるんですけど……
いやいやいやいや、俺が見たいの、もっとアホ映画ですよ?!
って違和感が拭えなかったです。

まぁ、そもそも人食い巨大ワニが出てくる時点で、皆さんアフォな映画を期待してるんじゃないでしょうか?
てか、タイトル(邦題)もそういうお客狙いですよねぇ。
原題のPRIMEVAL(「原始的な」とかって意味ですけど)では、日本での集客効果は期待できないと思いますが。

ちょっと変わってるかな、と思ったのが、こういう映画で動物学者とマスコミが出てきた場合、
ほぼマスコミはクソ野郎で動物学者が主眼に置かれます。
しかし、この作品は上記のように「アフリカ」という舞台効果を発揮するためでしょう。
主演のドミニクは記者ですし、ヒロインはリポーター。相棒的ポジションのキャラクターはカメラマンです。

こういう映画で真面目な話をするのも微妙な感じですが、
映画的文法を考えた場合、記者には2パターンの存在意義があるんですよね。
その対立が分かりやすく登場しつつ、有名かつ新作で言えば『スパイダーマン3』ですね。
(アレはカメラマンですが、広義でマスコミと言うことにしてください)

回りくどくなりましたが、映画に登場する上での「マスコミ」とは、
 1.代弁者気取りのファッカー
 2.真実の使途
って役回りがほとんど。
要するに、観客はそういう先入観と固定観念の上で視聴します。
これはもはや「2度あることは永続する」という映画的文法並みに刷り込まれた職業なんですよね。

で、ドミニクはどちらかと言うと、どっちでもないんですよ。
もちろん人物として偏っていることが正しいわけじゃないですし、主人公と言うのは観客の分身であることが多いわけですから、
両翼はあったとしても、「右のみ左のみの翼」って人物は忌避されますけど。
しかし、視聴する上で、彼の職業が不必要である点に物語としての完成度が低いと感じました。

まぁ……それは私の独りよがり――つまり、「ワニ」が主眼の私だからそう感じるだけで、
「アフリカ」が主眼の方には正しい人物配置なんですけど。

でも、この題名から能動的に視聴する方で
「ほほぅ、紛争中のアフリカが舞台? 興味シンシンだぜ」って方、ほぼ皆無じゃないですかね?
そういうハード的ではないソフト的な脚本と、
お客へのニーズを満たしているかどうかと言う意味で、★2と低めの評価にしました。

パニックムービーの基本は押さえているので、それ目当てで安心してオススメすることもアリっちゃアリなんですが、
やっぱ、見たかったのは沼のジョーズでありグラボイズなんですよね。
うーん、何度も似たようなコト言いますが、悪い映画じゃないです。
あー、逆に考えたら、気持ちの悪くなるようなスプラッタシーンもないので、B級モンスターパニック初心者向きかも知れません。

お決まりではないモンスターパニックが好きな方でしたら、オススメできると思います。


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